パブロ・ネルーダ

    ウォルト・ホイットマンを呼ぶことから始めよう     

 
     

                                         


まえがきに一九七三年一月の日付のあるこの詩集(「ニクソンサイドのすすめとチリ革命への賛歌」)は、ネルーダ最後の詩集であり、いわばネルーダの遺言となったが、それ以上に、この詩集は、ファシスト・クーデターを予告していた諸事件をあばく希有な証言となっている。 同時にまた、チリの民主主義を計画的に圧殺したアメリカ帝国主義の、その公的代表者としてのニクソンの犯罪をこの詩集は告発し、断罪しているのである。