ポール・エリュアール

   よき正義(法則)     

                                         


 ・・・この偉大な詩人の死に対してフランスは国葬をもって報いるべきだったのに、時の政府は葬列を組むことさえ禁止した。 しかしパリ市民は大挙してエリュアールの葬式に参加し、哀悼をささげたのだった。葬儀においてアラゴンはつぎのような弔辞を述べた。 ・・・エリュアールがわれわれに遺した道徳の教えは、「平和」、─諸国人民に支えられた、諸国人民の平和の教えです。数日後にひらかれる諸国人民のウイーン平和会議はこの 平和の教えを宣言するでしょう。この会議に、フランスの代表はフランスの挨拶として当然ポール・エリュアールの言葉をたずさえて行くでしょう。(新日本新書『エリュアール』)
*この訳詩は「法則」の題名で工藤吉郎氏によって作曲されて、「音楽教育の会」でとりあげられています。