「フランスの起床ラッパ」

   ストラスブール大学の歌


 

                                       


1943年11月、中仏オーヴェルニュ地方のクレルモン・フェランにおいてストラスブール大学の教授、学生が銃殺され、数百名が逮捕された。大学は戦火と弾圧を避けて、ストラスブールからこのクレルモンの地に疎開していたのである。この悲劇は、アラゴンに忘れがたい詩を書かせることになる。「ストラスブール大学の歌」がそれである。
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「教えるとは希望を語ること/学ぶとは誠実を胸にきざむこと」─これらの言葉ほど、教育・勉学の真の意味を言いあてたものはなく、 それは読むひとの胸に残らずにはいない。   (新日本新書『アラゴン』)