ルイ・アラゴン

    いつかある日     

                                         


これは「船乗りと詩人の寓話」という詩の一部分である。ジャン・フェラの作曲によって「いつかある日」という題でシャンソンになっている。
「虐殺が偶像によって正当化され・・・」と書いたとき、ここでも詩人はヒットラーよりはむしろスターリンを念頭に置いていたことだろう。その絶望と苦悩を越えて、しかし詩人は「いちばん高い梢でさえずり歌う小鳥」のように歌ったのである。